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健康・福祉
現在、高齢化の進行に伴い、疾患全体に占めるがん、虚血性心疾患、脳血管疾患、糖尿病等の生活習慣病の割合が増加傾向です。また、死亡原因でも生活習慣病が約6割を占めています。糖尿病等の生活習慣病は、若い時からの生活習慣を改善することで、その予防、重症化や合併症を避けることができると考えられており、生活習慣を見直すための手段として特定健診・特定保健指導が始まりました。
高血圧や糖尿病などは別々の病気にみえて、実は根っこがつながっていることがあります。内臓脂肪がたまると、脂肪細胞から身体に悪さをする物質が分泌されて、いくつもの病気が現れてきます。もぐらたたきのようにひとつひとつの病気に対して薬を飲むようになる前に、たまってきた内臓脂肪を早めに落としておくことで、効率よく病気が予防できると考えられています。特定保健指導では、内臓脂肪の蓄積により血液検査や血圧に影響が出始めている方を対象に、保健師・管理栄養士が6か月間、減量のお手伝いをします。
私たちが医療機関を受診するとき、健康保険証を提示すれば医療費は全額でなく一部の負担だけで済みます。残りは個人が加入している医療保険者が保険料のプールの中から負担するわけですが、高齢化が進み、医療費が増大する中、医療保険制度の運営はますます難しくなってきています。そこで、医療保険者が加入者の健康管理に責任を持ち、予防できる病気は早めに予防して医療費を抑える努力をすることになっています。
特定健診については、ご加入の健康保険組合から皆さんの職場やご自宅に案内がされています。お勤めの職場やご加入の健康保険組合のホームページ等ご確認ください。
H27 | H28 | H29 | H30 | R1 | R2 | R3 | R4 | |
阿南町国保の受診率(%) | 52.5 | 56.9 | 57.7 | 59.6 | 59.8 | 59.5 | 61.5 | 61.1 |
外来の診療では、診断されている病気またはその疑いのある病気の検査しかできません。いつもの診療とは別に、年に一度は健診を受け、生活習慣病全般を検査をするようにしましょう。
平成25年6月14日に閣議決定された「日本再興戦略」において、「全ての健康保険組合に対し、レセプト等のデータの分析、それに基づく加入者の健康保持増進のための事業計画として「計画」の作成、公表、事業実施、評価等を求めるとともに、市町村国保が同様の取組を行うことを推進する。」こととなりました。
このような背景を踏まえ、阿南町においてもPDCAサイクルに沿った効果的かつ効率的なの実現に向け、「保健事業実施計画(データヘルス計画)を策定しました。