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くらし・手続き
一口に土砂災害と言っても、幾つかの種類に分けられ、それぞれ対処の仕方が違います。
以下が、主な三つの災害についての知識と対策です。いざという時の為の参考としてください。
山腹や川底の石や土砂が、長雨や集中豪雨などで大量の水といっしょになって津波のように襲ってくるものを「土石流」といいます。
「土石流」の先頭の部分は、大きな石や岩、流木などが集まって小山のように盛り上がっています。
その速さは、時速20メートルから70メートルと、自動車並みのスピードです。なかにはゾウの数倍もある大きな岩が混じったものもあり、凄まじい勢いで、あっという間に家や田畑をつぶし、押し流してしまいます。
「がけ崩れ」は、斜面が突然崩れ落ちる災害です。崩れた土砂は、斜面の高さの2~3倍も離れた所まで届く事があります。
「がけ崩れ」は、地震や大雨・長雨で地面に水がしみ込んで起きますが、地すべりと違うところは、前ぶれがなく、突然起きること、スピードが速いことなどです。
家の近くで起きると逃げ遅れる人が多く、大切な人命が失われたり、家が壊されたりします。危ないと感じたら、できるだけ早く避難する心構えが大切です。
地面の固さや性質の違う土や石が幾つもの層になって積み重なってできています。地下水が粘土のような、滑りやすい層に染み込んで、そこから上の地面がそっくり滑りだすのが「地すべり」です。
「地すべり」の動きは、ふだんは一日に数ミリメートルとゆっくりですが、突然スピードが増すことがあります。広い範囲で地面が滑り、押し出された土砂や地面の移動によって、家や道路が壊されたりします。